平屋住宅と間取り

注文住宅の最大のメリットというのは、施主の希望にあわせて、間取りや設備、外観といったさまざまな要素を、自由に思い通りに配置することができるというところに尽きるといえます。とりわけ、間取りに関しては、建売住宅では固定的でよほど大規模なリフォームでもしない限りは変更のしようがないのに対して、注文住宅の場合には、工務店の担当者などとじっくり話し合いをしながら、より適切なものを選んで新築することができるという部分があります。

この場合の間取りですが、平屋住宅であれば、メインとなるリビングをどこに配置するのかということによって、かなり生活の仕方というのも違ってきます。一家団らんを重視したいというのであれば、思い切ってリビングは建物の中央に近いところに配置して、そこから子供部屋や夫婦の寝室などといった、プライベートなエリアにアクセスできるような動線をつくっておくと、いつでも家族が顔を合わせることができる空間が実現します。

いっぽうで、家族ではあっても個人の時間をたいせつにしたいという考え方であれば、たとえば玄関と廊下を中心に置いて、左側をリビング、右側にプライベートなエリアとして、両者をすっきりと分離するといったかたちにするという方法もあります。この場合、ベッドルームのほかに小部屋ではあっても書斎を別に設置すれば、趣味の時間を充実させることもできるでしょう。
また、玄関の位置というのは、平屋住宅の敷地となる土地のどちら側に道路が面しているかということにも左右されてしまいます。もしも南側に道路が接しているのであれば、庭や玄関、リビングは南側、バスルームやトイレなどは北側に配置をすれば、明るく開放的な平屋住宅が実現するでしょう。北側道路の場合ですが、リビングを日の当たらない北側というのはやはり問題がありますので、リビングは南側、玄関に近い部分にはバスルームなどを配置するといったプランが適当といえます。

このように、平屋住宅とひとくちにいっても、その間取りというのは無数に考えられます。その際には、土地の形状や生活の仕方といった部分を考え合わせながらプランニングをしていく必要があり、ときには技術的に可能なプランと不可能なプランの両方が存在することでしょう。施主としての希望をある程度工務店に伝えた上で、技術的な検討は工務店側にまかせて、仕上がったプランをたたき台として、微細な部分の調整をするというのが、成功のための鍵であるといえます。