いい家の条件「温熱」

注文住宅では温熱環境は重要な着目点の一つです。温熱環境を左右するのは断熱性能です。新築の場合は十分な断熱材の設置が必要ですが、温熱環境のグレードはまちまちで、基本的な知識を知っておくことが重要です。住宅の温熱環境は国が進める省エネ政策とも合致するものです。国は省エネ法によって、建築物の性能を規制していますが、300㎡以上の建物が対象で、一般の注文住宅には規制は及びません。しかし、将来、省エネ方が一般住宅にも適用になることが予定されており、先取りしておくことも大切です。新築の温熱環境を省エネを目標に整えることは、暖冷房の燃料費を節約することにもつながり、特になることです。温熱環境においては、省エネ法が適用になることを前提に、断熱性能と一次エネルギー消費量を抑えることを目標とすべきです。省エネ法の考え方は、すでに注文住宅における住宅性能表示制度でも用いられており、さらに、住宅金融支援機構のフラット35の技術基準にも適用されています。省エネ法では、建築の性能を外皮の断熱性能と、一次エネルギー消費量に分けて規制しています。外皮の断熱性能とは外壁や屋根の断熱性能のことで、サッシなどの開口部も含まれます。一次エネルギー消費量とは、電気、灯油、都市ガスなどの二次エネルギーを、燃料が異なっても比較できる、一次エネルギーに換算したものです。外皮の断熱性能を決めるのは、断熱材とガラスを含めたサッシの性能で、一次エネルギー消費量は主に設備機器の性能によります。いい家の条件は、十分な断熱材の設置が前提となります。断熱材の性能や厚みの他、住宅全宅を包むように断熱材を設置することが重要です。外皮の断熱性能にはサッシの断熱性能が大きく影響します。サッシは断熱サッシを用い、ガラスはLow-Eガラスなどの断熱性能の高いガラスを用いることで、外皮の断熱性能を高めることができます。設備機器は最新の省エネタイプを用いることで、基準値をクリアできます。灯油による暖房や白熱灯による照明は、一次エネルギー消費量を高めるので控える努力が必要です。

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